<   2013年 04月 ( 1 )   > この月の画像一覧
【号外】旧ジョネス邸保存を!
神戸市垂水区塩屋町の国道2号線沿いに建つ歴史ある洋館、旧ジョ
ネス邸を取り壊し、マンションに建て替える計画が進行していま
す。

旧ジョネス邸(現山田邸)は、1919年にイギリス人ジョネス氏の
私邸として建てられ、後の所有者山田作之助氏により現在の地に移
築・保存された、塩屋の海岸沿いに残る唯一の洋館です。

かつての人々や街と建物との関わりをしめす、貴重な文化と歴史の
証人であり、塩屋だけでなく、ハイカラの街神戸の大切な財産でも
あります。

私達は、旧ジョネス邸の解体に断固反対すると共に、適切な方法で
保存・活用されるよう強く求め、ここにご賛同くださる方のご署名
を募ります。このかけがえのない文化遺産を次代に引き継ぐため
に、みなさんの力をお貸しください。

WEB署名を集めています。
詳しくはこちらのページをご覧ください。

旧ジョネス邸を次代に引き継ぐ会(KJHK)
サイト http://jones-shioya.tumblr.com/
内観  http://jones-shioya.tumblr.com/photo
署名  http://jones-shioya.tumblr.com/signature/

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  旧ジョネス邸について(森本アリ)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

いざ書こうと思うと言葉に詰まるのですが、僕がグ邸に関わるよう
になった頃、グ邸前にあなぶき興産による「アルファステイツ塩屋
2」という8階建てのマンションが建ちました。6年前のことで
す。その時は、確認申請が下りてからだったのか、塩屋のミニコー
プ2階で行われた「あなぶき興産」による説明会に顔を出すと、声
高く反対を叫ぶ(うちの母含む)数人に、違法なことは何もしてな
いと能面のあなぶき興産の担当者。

それから、僕は2度とこんな大規模開発をされたくない、高さ規制
や景観の為のルールを作れないものかと「塩屋まちづくり推進会」
なるものに積極的に参加するようになりました。

当時は(今もですが)60年前に立てられた計画「都市計画道路 
塩屋―多井畑線(塩屋を縦断する16m(現状5~8m程度)の道
路)」の是非を問う論争が活発で、大きな道路を作られちゃ危なく
てかなわないと、僕は今の塩屋の道の細さの利点を話していまし
た。結局計画は縮小され、12mが提示された。それでも、この小
さな道のままでいいのか、大きな道路が欲しいのかで、もう一度町
が揺れるでしょう。

ともかく、気付いたらこの6年間ほとんど、僕は興味がない道路に
付き合い、早く考えたかった高さや環境のことが隅に置かれていま
した。僕と共に悔しい想いをしている人は大勢います。

そういう中で、旧ジョネス邸が売却方針らしいという噂が飛び込ん
で来たのは去年の9月頃。そこから諸々有志や団体が、開発業者へ
の売却は思い留めて欲しい、旧ジョネス邸の保存維持運営(こちら
がその引き受け手を探したいとのことも含めて)を所有者にお願い
してきましたが、受け入れられず、今年3月に入り、近隣の郵便受
けに10階建てマンション建設のお知らせが入りました。

そのお知らせには「アルファステイツ駅前3」と表示されていま
す。実はグ邸前の「アルファステイツ塩屋2」の前に、塩屋の中心
部にやはり周辺の規模とは似つかわしくない大きさの8階建ての
「アルファステイツ1」が鎮座しています。僕は塩屋を訪れる人や
団体に町の案内をすることがよくあるのですが、塩屋を見渡す
ビューポイントから「駅前1&2」を指差して、あの規模のものは
もう塩屋に建っちゃいけない、と無責任なことを言っていました。
同業者がそれを行うとは思いもしなかった。さらに今回は塩屋で一
番大事な建物を取り壊してまで。

大正8年、旧ジョネス邸は今の位置より500m東に建てられまし
た。今の場所に移ったのは、ジョネス氏の顧問弁護士であった山田
作之助氏のジョネス氏との友情と、その建築物への愛と説明するの
が的確でしょう。ジョネス氏のことはあまり知りません。その後、
日本人に帰化され森井さんと姓を変えておられます。面白いことに
グ邸裏にある“西向き地蔵”のお地蔵さんの背後にある石碑に、卍
の真下にカタカナで「ジョネス」と記されています。お地蔵さんの
建立に一番尽力された方だったのだと思います。その少し先に、日
本姓に混じって「エブラハム」。やはり後に箙(エビラ)と改名さ
れた方で、旧箙(エビラ)邸 は塩屋異人館倶楽部という海沿いの
レストランとして塩屋を賑わせていましたが、震災で倒壊してしま
いました。ジョネスさん、エブラハムさん共に、どういうきっかけ
でか日本に移住し、日本に帰化し、周囲に溶け込み、終生を神戸で
過ごした、塩屋を象徴するあたたかい記憶のひとつなのです。

そして、山田作之助氏についても少し。「最高裁判所裁判官」も務
めた地元の名士ですが、旧ジョネス邸(=旧山田邸)の隣のマン
ション建設の際に反対運動の先頭に立った人物で、反対運動の集会
は旧ジョネス邸(=旧山田邸)で行われていました。マンションは
建ちましたが、当初の計画規模の半分に抑えられています。そして
これは最近知ったのですが、神戸地方裁判所の立て替えに猛反対
し、建築物の重要性を訴え、今の形(元の建物の上にガラス作りの
ビルがそびえるいびつな建物です)になったそうです。旧ジョネス
邸(=旧山田邸)は簡単に取り壊されてはならない象徴的意味を持
つのです。孫の代の相続者達は知ってか知らずか、そのことを意に
介さなかったのは皮肉な巡り合わせです。

建物の魅力はwebにて御覧ください。建築的(そして歴史的価値)
については、建築士会、ヘリテージマネージャーの方が数年前に
「兵庫県近代建築100選」の選定の際に訪れ、魅力に取り付かれ研
究をされています(旧グ邸/旧ジョネス邸ともに選定されていま
す)。

そして、常に言われるのが、個人財産にあーだこーだ言えない、法
を侵していなければ何をしようと持ち主の意思決定だと。もちろん
その通りです。僕らは反対しますが、望むのは維持保存そして有効
活用なのです。有効活用、運営方法は一生懸命お手伝いさせて頂き
ます。

あなぶき興産は主にマンション建設を行う開発業者ですが、実は
「あなぶきエンタープライズ」というグループ傘下の会社があり、
その会社は主に旅館/ホテルの経営をしており「旅館くらしき・倉
敷珈琲館」という伝統的保存建造物の維持保存活用をしています。
こういった活用も可能ではないでしょうか。あなぶき興産の企業理
念に記された「地域社会の文化と歴史の創造に貢献します」という
言葉を、旧ジョネス邸を使って表現して欲しい、そう願うのです。

こういった大きな計画変更は、トップの決断なしにはなにも行われ
ません。あなぶき興産のトップにお知り合いのおられる方、ご助言
頂ければ、何千人の署名よりも効き目があります。どうぞよろしく
おねがいします。

明日4月4日(木)19時~塩屋まちづくり推進会の勉強会があ
り、そこであなぶき興産からの説明があります。塩屋地域福祉セン
ターで行われます。地域住民(地域外も歓迎です)に開かれた場で
す。興味のある方、是非ご参加願います。


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
旧ジョネス邸を次代に引き継ぐ会(KJHK)
〒655-0872 神戸市垂水区塩屋町3-5-17
旧グッゲンハイム邸内
tel: 078-220-3924 fax: 078-202-9033
mail: kumaccoop@gmail.com
http://jones-shioya.tumblr.com/

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
[PR]
by shioya100 | 2013-04-03 10:15